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案内 - 2025新春情勢講演会

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 2025新春情勢講演会 ●講演 「尹錫悦罷免と今後の展望」  孫亨根(ソン・ヒョングン・韓統連議長) ●講演 「日本の軍事大国化と朝鮮半島」   藤本泰成 (平和フォーラム顧問) 新宿駅南口で開かれた尹錫悦の弾劾と即刻逮捕を求める集会(24・12・14) ●日時 2月15日 (土) 午後6時~ ●場所 連合会館404会議室     地下鉄 「新御茶の水駅」 B3 出口スグ ●資料代 500円 主催 在日韓国民主統一連合 (韓統連) ☎ 090 9678 3901  昨年末から、民衆の怒涛のような闘いによって尹錫悦政権の崩壊が進んでいます。韓国の一大事変は、東アジアの緊張緩和と平和実現に向けて有利な状況を作り出そうとしています。2025年新春を迎え、韓国政局および東アジアの平和構築への展望をテーマに情勢講演会を開催します。ぜひ、ご参加ください。

2025年韓統連新年会

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新年会であいさつを行う孫亨根議長   会場の正面に韓統連の旗が勇ましく飾られるなか1月25日、2025年韓統連新年会が東京都内のホテルで開催された。新年会には、民衆の闘争によって尹錫悦政権が崩壊するなど激動する韓国情勢に関心を寄せる在日同胞と日本の各界人士が多数参加した。  最初に孫亨根・韓統連議長があいさつを行った。あいさつの冒頭、孫議長が「違憲・違法の12・3非常戒厳令を解除させた韓国国民に称賛と連帯の拍手を送ろう」と提案すると、参席者全員から賛同する拍手がまき起こった。また孫議長は「尹錫悦退陣闘争に連帯した国際連帯の闘争にも拍手を送ろう」と提案し、参席者全員が拍手を送った。孫議長は今年の闘争目標を「韓国で民主的で自主的な政権が誕生するよう全力で応援していきます」と明らかにした。また孫議長は、尹錫悦政権の退陣を突破口に「韓米日軍事同盟を阻止し、朝鮮半島とアジア平和を構築しなければなりません」と平和運動の強化に強調した。(あいさつ全文は別掲)  次に、郭秀鎬韓統連顧問が「キャンドルによる韓国の変革が日本の変革にも繋がるように願います」と述べ乾杯を行った。  続いて、ビデオ「ドキュメント尹錫悦退陣闘争」の上映が行われた。スクリーンに映し出される昨年末からの、躍動する韓国国民の闘いを見ながら参席者たちは、感動を新たにしていた。ビデオの後半部分では日本で闘われた韓統連の尹錫悦退陣闘争も紹介された。  次に、日本の各界人士のあいさつが続いた。以下、あいさつの内容(要旨)を紹介する。 社民党の福島みずほ党首(参議院議員) 「12・3非常戒厳令にはびっくりしましたが、国会議員と市民たちの民主主義を守る闘いに感動し、韓国の民主主義の底力を実感しました。韓国の非常戒厳令も恐ろしいですが、日本でも非常戒厳令と同じような緊急事態条項を作ろうという動きがあり、これに反対しなければなりません。今年7月の参議院選挙に向けて全力を尽くすと同時に、韓統連の皆さんと共に東北アジアの平和のために共に闘っていきます」 新社会党の富山栄子副委員長 「12・3非常戒厳令を数時間で解除させた韓国国民の行動に敬意と連帯の言葉を送ります。1月にも朝鮮半島周辺では日米韓軍事演習が行われており、緊張が高まっているように、私たちは戦争の危機があることを肝に銘じる必要があります。昨年10月の衆議院選挙で自民党...

韓統連が新年会を盛大に開催 - 民主的で自主的な政権樹立を!

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  在日韓国民主統一連合(韓統連)は1月25日、東京都内で新年会を開いた。福島みずほ社民党党首と富山妙子新社会党副委員長など来賓や在日同胞が参加した。新年会では孫亨根議長があいさつ(全文掲載)を行い、尹錫悦政権の完全終息、民主的自主的な政府の樹立、朝鮮半島の平和実現を今年の目標に掲げた。後日に詳報掲載を予定。 韓統連新年会あいさつ 在日韓国民主統一連合 議長 孫亨根  公私ともにお忙しいなか、韓統連の新年会にご参席いただいた皆様に心より感謝申し上げます。  新年明けましておめでとうございます。  年末・年初に、怒涛のような民衆の闘いによって尹錫悦は弾劾され、逮捕され、拘束されました。  尹錫悦は違憲・不法な12・3非常戒厳令を布告し国会を封鎖しようと軍隊を動員しましたが、韓国国民は銃剣をもった軍隊に素手で勇敢に立ち向かい尹錫悦の陰謀を破たんさせました。  民主主義を死守した韓国国民に対し、私たちの称賛と熱い連帯の意志を込めた拍手を送りたいと思います。  尹錫政権の3年間、私たち在日韓国人と、それに連帯する日本人も尹錫悦の悪政を批判し、尹錫悦退陣闘争に立ち上がりました。  今日の会場に、3年間の闘いをふりかえる写真パネルを展示しましたが、それを御覧になっても分かりますように、私たちも尹錫悦退陣に大きく貢献しました。  尹錫悦退陣闘争に連帯した国際連帯の闘争にも拍手を送りたいと思います。  しかし、風前の灯火になった尹錫悦ですが執拗に抵抗をしており、また「国民の力」も再執権策動を繰り広げています。尹錫悦の早期罷免を勝ちとるとともに、その基盤である「国民の力」を解体に追い込まなければなりません。     今年、私たちは韓国で民主的で自主的な政権が誕生するよう全力で応援していきます。  この間、朝鮮半島と東アジアでは緊張がさらに激化しています。その原因は覇権を追及する米国と、それに追随する韓国と日本が、三角軍事同盟化を推進しながら、朝鮮と中国を敵視した大規模な軍事演習を重ねているからです。    8・15解放80年、日本敗戦80年、韓日条約60年という節目の年に際し、日本政府は、もう一度「不戦の誓い」という原点に立ち戻り、歴史問題に誠実に向き合うと同時に、軍事大国化への暴走を中止しなければなりません。  尹錫悦政権崩壊を契機にして、私たちは韓米日軍事同盟を阻止し、朝...

弔辞 - 自主平和統一平和連帯・常任代表 趙誠宇先生に捧げる弔辞

 弔辞 在日韓国民主統一連合 議長 孫亨根  趙ソンウ先輩が私に注いでくれた深い愛情をふりかえるほど、私は必ず葬儀に参席しなければならない立場なのに、国家保安法による旅券はく奪によって参席できないことがほんとうに悔しい限りです。お許しください。  趙ソンウ氏の名を初めて聞いたのは1985年だった。当時、訪日していた黄ソギョン作家の発案で、運動圏の闘争方法の一つとして隆盛だったマダン劇を在日同胞と日本人に紹介するために、東京でマダン劇を公演することになった。黄氏の意向で当時早稲田大学留学中だった趙氏が東京のマダン劇で裏方の仕事をすることになった。彼の一つの仕事はマダン劇のキャンストを在日青年の中から探して決定することだったが、趙氏の判断は、日本でのマダン劇のキャストは、ある程度、在日韓国青年同盟(韓青)のメンバーに依頼するしかないということだった。しかし、知っての通り、当時は全斗煥時代であり、日本でも安企部の監視の目が光っていた。全斗煥政権は、韓民統の青年組織である韓青を最大の弾圧対象にしていたのだ。趙氏が韓青のメンバーと公開的に接触すれば、趙氏は帰国後、国家保安法による処罰を覚悟しなければならなかった。もちろん、趙氏もそのような状況をよく認識していた。にもかかわらず、趙氏は非常に積極的でおおらかな態度で韓青のメンバーと交流した。趙氏の表情からは態度からは警戒心とか緊張感は全く感じられなかった。非常に厳しい状況のもと、むしろ趙氏は積極的に公開的に韓民統と韓青の活動を高く評価し、そのことを韓国国内に正しく紹介してくれた。  1987年民主化から数年後、趙氏は私に、「日本滞在中に韓青のメンバーが一生懸命に韓国語をしゃべるのを見てほんとうに感動したんだよ」「私は韓青メンバーの姿から新たな民族のイメージを持つようになった」「世界各地で暮らす韓国人2世3世が民族的であろうとする努力のなかにこそ民族の原点があるのだと思った」「その時に『汎』という言葉が浮かんだ」「民族の心や定義は広いという意味だ」と力を込めて述べた。  2018年、私は中国で開催された6・15共同宣言実践民族共同委員会の南北海外3者会議で趙氏と会った。会議の合間に2人きりになった時に趙氏が私に「孫亨根、君は本当に立派だ。留学時代に韓青を知ったが、君のような韓青を卒業した在日2世が海外側委員長として統一運動...

声明 - 尹錫悦逮捕を熱く歓迎し、尹政権を完全終息させるまで闘争をさらに強化しよう

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昨年12月14日の東京キャンドル集会  1月15日、内乱などの容疑で尹錫悦が高官犯罪調査庁(高捜庁)など合同捜査本部によって大統領官邸で逮捕され、高捜庁舎に移送された。与党「国民の力」議員約30人などが官邸前で尹錫悦逮捕に抵抗したが、衝突には至らなかった。  尹鈴悦逮捕は、政権出帆の直後から尹政権の売国政策など悪政を厳しく指摘し、粘り強く政権退陣闘争を展開してきた海内外同胞の闘争の成果である。われわれは国会での大統領弾劾訴追決議(昨年12月14日)に続いて、第2歩目の勝利を勝ち取った。これを跳躍台に、尹錫悦に対して、憲法裁判所における早期の大統領罷免判決および、内乱罪・外患罪などの有罪判決(無期刑か死刑)を勝ち取らなければならない。また、尹錫悦を庇護し続けている極右の温床である「国民の力」を解体しなければならない。  尹錫悦政権の没落によって壊滅的な打撃を受けることを恐れた保守勢力は、必死に巻き返そうとしている。尹錫悦逮捕を阻止するために、大統領官邸に駆け付けた羅ギョンウォン議員は「個人的な感情は捨てた」「守るべきは保守の本領」だと述べた。彼らは尹錫悦政権の終息とともに米国のもとで保守が推進してきた新自由経済や韓米日軍事同盟体制が一挙に崩壊することを怖れている。最近の世論調査で「国民の力」の支持率が高まったところを見ても、われわれは保守勢力の巻き返しを軽視してはならない。今後も保守勢力は再執権のために時間稼ぎなどあらゆる策を弄するであろう。われわれはけっして油断せず、尹錫悦政権の完全終息に向けて継続して闘争を更に強化していかなければならない。  米国は、尹錫悦政権の崩壊によって韓米日軍事同盟体制が動揺することを最も警戒している。米国は尹錫悦を放棄したとしても、最後まで韓日軍事協力に否定的な民主党の執権を嫌うだろう。われわれは米国の内政干渉に断固反対し、自主的で民主的な政権の創出に全力を尽くさなければならない。  われわれ海外同胞は、12・3内乱主犯の尹錫悦の退陣のために各国の僑胞たちに決起を促すと共に、居住地の国民との国際連帯を強化してきた。  われわれ海外同胞は、今回の尹錫悦逮捕を熱く歓迎すると同時に、尹錫政権政権を完全終息させるために更に闘争を強化していく決意を明らかにする。 2025年1月16日 在日韓国民主統一連合

すぐさま尹錫悦を逮捕せよ! 韓統連が東京でキャンドル集会を開催

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上野駅前で開催されたキャンドル集会   尹錫悦の逮捕を要求する韓国国民の闘いに連帯し、東京で「内乱首魁・尹錫悦即刻逮捕」キャンドル集会が1月5日、開催された。正月休暇の最後の休日にも関わらず、上野駅前には在日韓国人、留学生、労働者ら50名が集まるなかで、キャンドル集会は熱気を帯びた。 尹錫悦逮捕を要求するパネル  会場には、「内乱主犯・尹錫悦即刻逮捕!」の横断幕と「尹錫悦即刻人退陣」のピケットとともに、尹錫悦逮捕、「国民の力」解体、米国の内政干渉反対を表現した3枚のパネルが展示され、上野駅前の通行人の目を引いた。 「国民の力」解体を訴えるパネル  孫亨根韓統連議長は、主催者あいさつで「今も韓国の市民数万人が、雪が降っているのもかかわらず、大統領官邸前で徹夜ろう城している報道に接して、同じ韓国人としてじっとしていられない」「2日前に尹錫悦が逮捕を拒否したことを見て、今日のキャンドル集会開催を決定したが、余りにも急なので実際誰も来れないかもしれない。その場合は自分一人でもハンドマイクをもって通行人に訴える覚悟だった」「今日、正月休暇にもかかわらず、このように多く人が参加してくれて、本当に心強く思う」と述べた。また「尹錫悦は右翼と米国が自分を助けてくれると信じているようだ」「われわれは、民衆の団結した力と国際連帯の力で必ず、尹錫悦を終息させよう」と訴えた。 米国の内政干渉に反対するパネル  次に、韓国の尹錫悦退陣闘争に連帯する日本市民および、韓国からの留学生・労働者らの自由発言が続いた。その間にも参加者全員によるクホ連呼と歌の合唱が」続いた。歌の合唱では「常緑樹」「岩のように」「あなたのための行進曲」などの民衆歌謡と並んで「再会の世界」などKポップも披露された。クホ連呼と歌合唱で雰囲気が最高潮したなかで、集会の最後に声明が朗読された。 正月休みのさなか、多くの参加者が集った  声明は「尹錫悦が自己の権力と栄尹錫悦華のためには、法を犯すことも人を殺害することも厭わない、いや戦争さえ躊躇しない、野獣のような人間であること」とし、「われわれには尹錫悦を完全終息させるための妥協のない徹底した闘いが要求されている」と闘争継続の重要性を強調した。あわせて「今も尹錫悦を擁護している12・3反乱の共犯者の「国民の力」を完全に解体させる闘争をより一層強化しなければならない」とした。...

案内 - 内乱主犯尹錫悦即刻逮捕! 緊急キャンドル行動

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 3日、合同捜査本部が、内乱と不法越権行為などの容疑で尹錫悦を逮捕しようとしたが、尹錫悦は警護処を使って軍人や銃器まで動員して逮捕を拒否した。合同捜査本部は逮捕をいったん断念したが、逮捕令状の期日は6日までとなっている。尹錫悦の逮捕拒否は違憲・不法な行為であり、「第 2 の内乱」である。韓国の民主主義を守るために、尹錫悦を即刻逮捕しなければならない。  われわれは、韓国民衆の闘い連帯し、尹錫悦の即刻逮捕を求めて緊急キャンドルを行う。趣旨に賛同する人々の参加を熱く訴える。 日時 1月5日(日)午後4時半 場所 京成上野駅前 韓統連 090-9678-3901

韓統連新年会へのご案内

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 在日韓国民主統一連合(韓統連)事業への日ごろから連帯、ご支援、ご協力に厚く御礼申し上げます。  2024年、怒涛のような民衆パワーによって尹錫悦政権は崩壊の道をたどりました。この事態は、尹政権のもとで歴史問題を曖昧にし、朝鮮半島への軍事的侵出をねらう日本政府にとっても大きな打撃となりました。私たちは韓国の一大政変を契機に韓日両政府がもう一度、歴史問題に誠実に向き合うことを求めます。また東アジアの平和は韓日両国と朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)との関係改善を抜きにしては語ることはできません。2025年は8・15朝鮮解放80周年を迎える意義深い年であります。1月にはトランプ2次政権が出帆します。これを機に朝鮮半島の平和協定締結や朝鮮との国交正常化を求める世論をより一層高めていきましょう。  2024年、私たちは尹錫悦退陣闘争で韓国の若者の頼もしい活躍を目の当たりにし、このパワーに大いに鼓舞されました。私たちも民衆パワーを全開させ堅くスクラムを組んで2025年、東アジア情勢を平和実現に向けて大きく方向転換させていきましょう。  新年会は食事をしながら楽しく互いの抱負を語りあえる場として準備しています。ぜひお立ち寄りいただければ幸いです。 ■日時 1 月25日(土)午後6時半~ ■場所 アートホテル日暮里ラングウッド1F レストラン SERIO     JR 日暮里駅下車スグ 東京都荒川区東日暮里 5-50-5      ☎ 03-3803-1234 ■会費 6 千円 ■在日韓国民主統一連合 (韓統連) ☎090-9678-3901 FAX 03-4361-6357 E メール htrchuo@gmail.com

新年辞 - 尹錫悦政権を終息させ自主・平和の新時代をきり開こう

2025新年辞 -  尹錫悦政権を終息させ自主・平和の新時代をきり開こう 在日韓国民主統一連合 議長 孫亨根 新年あけましておめでとうございます。 尹錫悦の終息と大改革へ  尹錫悦政権の政敵抹殺のための親衛クーデタである12・3内乱は失敗しました。市民たちの決死的な行動によって戒厳軍の国会封鎖が阻止されるなかで、国会で戒厳令解除の決議が行われ、尹錫悦のクーデタは挫折したのです。民主主義を守るための市民の勇敢な行動に称賛の声が世界に広まりました。私たちは、祖国の市民たちの勇敢な行動に、海外同胞として限りない民族的誇りを感じます。違憲・不法12・3戒厳令を厳しく糾弾する圧倒的な国民の声を背景に、国会は12月14日、尹錫悦に対する弾劾追訴を決議しました。  尹錫悦の大統領職は停止しましたが、罷免するためには憲法裁判所の判定が必要です。また別途、合同捜査機関によって尹錫悦の内乱罪容疑の捜査も進められています。憲法裁判所が尹錫悦大統領の罷免を早期に決定するよう、また捜査機関が内乱主犯である尹錫悦を早期に拘束、起訴するよう私たちは声をより一層高めて行かなければなりません。  一心同体で尹錫悦の悪政を支え続けてきた与党「国民の力」は、12・3内乱以降も尹錫悦を擁護し続けています。尹錫悦の内乱共犯者である国民の力は、解体しなければなりません。  野党と「尹錫悦即時退陣・社会大改革非常行動」など市民社会団体は、憲法裁判所の罷免判定を今年2月までに出すよう要求しています。罷免判定が出れば、その2か月後に大統領選挙が実施されます。新政権が登場するまでの過渡期の数か月間が非常に重要です。この期間に、尹錫悦政権を完全に終息させるとともに、社会の大改革を強力に推進しなければなりません。 12・3内乱、米国と日本には打撃  米国政府は12・3戒厳令宣布を事前に知らなかったと言い張っています。また戒厳令解除に対しブリンケン国務長官は「歓迎する」と述べました。米国は尹政権の中枢に情報網をめぐらせているうえに、何よりも韓国軍の作戦指揮権を掌握しています。その米国が12・3戒厳に対して、事前に情報を察知していなかったというのは、にわかに信じることができません。12・3内乱時、戒厳軍のヘリ機がソウル上空を旋回しましたが、これは米軍の了解なくしては絶対に不可能な行為です。  米国は12・3戒厳令を批...

論説 - 内乱の共犯 「国民の力」は解体すべき

  12月3日夜10時23分、尹錫悦大統領は奇襲的に非常戒厳令を宣布した。「從北反国家勢力を粛清する」というのが理由だ。 すぐに設置された戒厳司令部は、国会や地方議会の活動と政治結社の集会・デモなど一切の政治活動を禁止するという内容の「布告令第1号」を発動した。   戒厳令宣布直後、戒厳軍と警察は国会外郭の出入口を閉鎖した。戒厳令解除のための国会議決を阻止しなければならなかったからだ。共に民主党の李在明代表は、緊急ライブ放送を通じて、民主党議員たちに国会に集まり、戒厳令宣布無効のための採決を行うよう促した。国民に対しても「皆さん、国会に来て崩壊する民主主義を一緒に守ってください」と訴えた。この知らせを聞いた市民は国会に集まった。  国会に駆けつけた議員たちは塀を越えて国会議事堂に集まった。完全武装した戒厳軍はハンマーとライフルでガラス窓を割って国会に乱入した。市民や野党議員の補佐官、国会職員は素手で戒厳軍の国会議事堂への進入を阻止した。  尹錫悦は、国会に進入した戒厳軍指揮官に「議決定足数がまだ満たされていないようだ、早くドアを壊して中にいる人員(国会議員)を連れ出せ」と陣頭指揮した。後に逮捕された特殊戦司令官らの供述である。  動員された軍兵力は1700人、ヘリコプター12機、107台の軍用車両と実弾、恐怖弾1万発、手錠、野球のバットも用意された。  国民がリアルタイムで見守る中、国会は4日午前1時、出席者190人全員の賛成で「非常戒厳解除決議案」を可決した。禹元植・国会議長が「戒厳令無効」を宣言すると、歓声が上がった。   非常戒厳宣布から約6時間後、尹錫悦は戒厳令解除を発表した。永久執権を狙った尹錫悦は、自らの権力強化と金建希特検法阻止のため、国防部、陸軍本部、特殊戦・防諜(ちょう)・情報司令部など親衛クーデターに動員した。戒厳軍の逮捕名簿14人中、「最優先逮捕対象者」は国会議長、李在明代表、韓東勲「国民の力」代表が含まれていた。尹錫悦の内乱陰謀は今年3月から綿密に準備されたものだった。   「民主主義は勝利した」  「内乱首謀者の尹錫悦を弾劾せよ」という市民の要求が殺到する中、12月7日、国会本会議が開かれた。尹錫悦弾劾訴追案は195人が表決に参加し、議決定足数200人を満たせず廃案となった。与党「国民の力」は...