光州民衆抗争45周年東京集会を開く
光州民衆抗争45周年を迎え在日韓国民主統一連合(韓統連)東京本部(梁炳龍代表委員)が記念集会を5月11日、東京都内で開いた。東京本部の会員らが参加した。主催者あいさつでは梁代表委員は、「光州抗争で米国が軍部の市民虐殺に加担したことをけっして忘れてはならない」「今日の集会を通じて、6月に新たに誕生する政権にどのような課題があるのか、共に考えたい」と述べた。
続いて孫亨根韓統連議長が「韓国情勢の展望と課題」のテーマで講演を行った。講演の項目とコメントを以下のように紹介する。
孫亨根議長の講演要旨
▲大統領選挙の行方
司法クーデターなど尹錫悦夫婦・内乱勢力の「李在明抹殺策動」を乗り越えて、李在明の大統領当選は有望である。
▲尹錫悦政権の政策
3年間、尹錫悦が政策として行ったのは、「元徴用工賠償免除」など対日屈辱外交と韓米日軍事同盟化である。尹は韓国で米国の新冷戦政策(覇権政策)を忠実に代行した。尹は韓日軍事協力の障害となっている韓国国民の反日意識を武装解除するために抗日烈士銅像撤去など「親日文化大革命」を推進したが、成功したとは言い難い。
▲米国の対韓政策
米国はアジア覇権のために、アジア版NATOを構築することに執着しており、その軸となる韓米日軍事同盟を推進しようとしている。今のところトランプもその路線を踏襲している。米国は忠実な現地代理人である韓国保守政権の継続を後押ししているが、失敗したようだ。米国は李政権の登場を目前に、彼をコントロール・懐柔する方向を探るだろう。米国は李在明に対し、とりわけ韓米日軍事同盟と韓日関係改善を強要していくのは間違いないところだ。
▲「李在明政権」の政策
5月8日、すでに李在明の安保分野の参謀である金鉉宗(キム・ヒョンジョン)がホワイトハウスを訪問した。彼は米国の安保分野担当者に対し、韓米日軍事協力を強調し、韓日は「薩長同盟」のように協力しなければならないと発言した。彼がイメージした「韓日同盟」(薩長同盟)の敵は朝鮮か中国、あるいはその両方だろう。私は金鉉宗に「君の頭の中は日本人か!米国人か!日本の歴史を正しく総括せよ!」と叱責したい。私の歴史総括は、薩長同盟→朝鮮侵略→中国侵略→日本壊滅。出帆前なのに、この段階で、すでに彼の訪米によって「李在明政権」の悪い面が出ており、我々は警戒すべきだ。
5月9日、李在明が韓国のあるシンポジウムに祝辞を送り、そのなかで今後の韓日関係について言及している。彼は韓米日協力を肯定しながらも、日本に対し歴史問題を提起した。「李在明政権」はおそらく高くないレベルで歴史問題を日本政府に再提起する可能性がある。しかし、李在明のどんなレベルの再提起であっても日本政府が歴史問題検証にはいっさい応じないことが予想される。
▲課題
李在明が大統領に当選すれば、その政権は次回総選挙までの3年間は与党絶対多数のもとで統治することになる。内乱勢力清算(積弊清算)と民主化推進(民主改革)は、この政権の最大の責務である。容赦のない断固たる姿勢で実行すべきだ。
特に国家保安法廃止と労働三権保障を必ず実現しなければならない。
新政権においては、安保外交の舵取りが一番重要で、また一番難しいところだ。韓国の理想的な立ち位置は非同盟中立だが、現実は政治軍事経済における従米は深刻な状態にある。新政権が米国と日本に言うべきことは言い、自主的な立場に断つことを切に願う。同族の朝鮮との関係改善も期待するところが大きい。朝鮮半島と東アジアの平和確立が再び大きなテーマとして登場してくるだろう。新政権の役割は大きいと思う。私は、この問題については非常に重要なので、次回の機会にまとめて報告したい。
新政権が「光の革命」で示された民衆パワーを信じて、正しい道を進むよう願ってやまない。
▲「新たな世界との出会い」
「光の革命」の中で盛んに歌われた少女時代の楽曲だ。韓統連にとって、「新たな世界」とは何か。それは「国家保安法のない世界」である。ましてや今年は国家保安法の母体である「治安維持法制定から100年」の年である。韓統連は反国家団体」規定、孫亨根議長に対する旅券はく奪など国家保安法によって半世紀近く苦しを受けてきた。「国家保安法のない世界」を見たいというのが、われわれの切実な願いであり、この願いは近いうちに必ず実現されなければならない。
更に「外国軍と外国軍基地がない世界との出会い」を熱望する。これは韓国とともに日本も同様。
皆で「新たな世界との出会いを!」と誓いたい。
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