戦争への危険な動き 在日同胞と日本市民ら参加 韓米日合同軍事演習 「斬首作戦」訓練 朝鮮半島

 (2024年4月5日)

敵地侵入のための空中降下訓練を行う韓米軍 (4・18 韓国)

 4月、韓米日で大胆に進められた戦争に向けた軍事行動に危惧が広まっている。

 4月7日、韓米日の空軍は、済州島の東南方にある韓日両国の防空識別地域が重なっている空域で合同軍事演習を実施した。この演習に航空自衛隊はF-2戦闘機が参加し、米軍からは戦略爆撃機B-52Hが参加した。

 続いて17日には、朝鮮半島の東側海域で北朝鮮の弾道ミサイル発射への対応を想定した韓米両海軍と海上自衛隊との合同軍事演習が行われた。

 4月17・18日、韓米は京畿道オサン飛行場などで北朝鮮指導部を狙う合同空中浸透訓練(斬首作戦)を行った。この演習には中東の反米指導者を暗殺する際に使用した無人攻撃機МQ9リーパーが投入された。

 4月10日には米国で開催された米日首脳会談を受けて「米日共同声明」が発表された。

 共同声明は米軍と自衛隊との間で「作戦及び能力の切れ目のない統合」のため、「指揮統制の枠組みを向上させる」と明記した。米軍は情報能力と圧倒的な戦力を有しており、「統合」によって自衛隊は米軍の指揮統制のもとに入ることになる。

 一方で韓米同盟のもとで韓国国軍の作戦指揮権は米軍に掌握されている。したがって、米軍が自衛隊の指揮権を握ることになれば、米国の指揮のもとでの3角軍事同盟が完成に近づく。その実践訓練として、北朝鮮を敵国に想定した軍事演習が朝鮮半島周辺で頻繁に行われているのだ。

 朝鮮半島と東アジアの核戦争の危機はかつてなく高まっている。 

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