元徴用工の遺家族らが来日 謝罪賠償求めて集会開催 加害企業への要請は門前払い

 (2024年4月5日)

衆議院第2会館で開催された集会で補償問題の解決を訴える元徴用工の遺家族(3・25 東京)

 日本の植民地化で朝鮮人を強制動員・強制労働させた日本企業に対し、謝罪と賠償を求める遺家族らが来日。衆院第2議員会館で「強制動員問題の解決を!韓国の声を聞く集い」が3月25日に開かれ、270人(ズーム参加含む)が参加した。強制動員問題解決と過去清算のための共同行動が主催。

 集いに先立って、加害企業の三菱重工業、日本製鉄、不二越の3社を訪問、面談を求めたが門前払いだった。

 来日したのは日本製鉄訴訟原告の李春植さんの長女・李ゴウンさんと三菱重工広島訴訟原告の故鄭昌喜さんの長男・鄭鐘建さん、同名古屋訴訟原告の梁錦徳さんの三男・朴相雲さんら。遺家族らは「望むのは戦犯企業の心のこもった謝罪と賠償だ」と訴え、韓国政府の財団による「第3者弁済」を拒否した。

 強制動員問題は、2018年に韓国大法院が被害者原告の訴えを認めて加害企業に賠償を命じ、判決が確定したが、日本政府や被告企業はこれを拒否している。

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